現代社会において、必須のスキルは「コミュニケーション能力」である。
よく「コミュ力」、「コミュ強」、「コミュ障」等の言葉が使われている。
能力が強いとか言われると、異能バトルみたいでちょっとカッコいい。
そもそも「コミュニケーション能力」って何だろうか?
人前で物怖じせずに話せることだろうか?
初対面の人等、誰とでも仲良くなれることだろうか?
少なくとも3人でいる時、2対1の1側にいる私はこの異能バトルにはついていけないだろう。
ただ、話すことだけが「コミュニケーション能力」ではないはずである。
「口は災いの元」
「言わぬが花」
「沈黙は金」
話さない方を良しとする言葉も多くある。
つまり、あまり人前で「話さない」私もコミュニケーション能力は意外と高いのかもしれない。
「コミュニケーション能力」と似たような言葉で、「空気が読める」という言葉があった。
あるのか分からない空気を読むのは難しかった。
変な発言をすれば、「空気を読めない奴」のレッテルが貼られた。
そもそも空気を「読む」って何だろう?
存在しないのだから、「読む」も何もない。
正しくは「察する」等ではないか。
私を避けてる空気をたまには「察する」事はできていたから、実は空気を「読む」事ができていたのかもしれない。
話が逸れたが、「コミュニケーション能力」とは全てを包括した概念なのかもしれない。
人前で物怖じせず、誰とでも話す事ができる。
話す必要がない場面では、口を挟まない。
場の空気を察知し、適切な言動が取れる。
これらを滞りなくできる人間。
これは強い。
異能バトル系だと、きっと転生者だろう。
更にチート能力をつけるとすれば、「適切な質問で話を聞き出すことができる事」である。
私がグループ活動で一人でいる時に、話を振ってくれたの嬉しかったなぁ。
何はともあれ、私には「コミュニケーション能力」が無さそうである。
私は恐らく主人公では無い。
いわゆるモブキャラである。
主人公に話しかけられた時、言葉を返せればそれだけで世界から認められる存在だから。