何かを始める時、当然目標を立てる。
そして、目標達成のためスケジュールを立てる。

目標を立て始める時が一番楽しいものだ。
なぜなら、やる気と希望しかない。

辛いことなど何もしていない。
未来のことだけをワクワクしながら考える。

そして、できるだけ早く成果が欲しい。
目に見えないものを継続するのは辛い。

「3週間でプロになる?!」
「1日5分で腹筋が割れる?!」

ネットの甘い言葉に釣られ、それっぽいスケジュールを立ててみる。

「1年間でプロになれる!」
「腹筋を割るために半年間やること!」

当然、現実を見たようなものもある。
だが、目に入らない。
無視。

そして、目標達成のため、自分が立てたスケジュールを実行していく。
最初は別に辛くない。

当然負荷はそこまでかかっていないし、ちょっとした疲労感が達成感に変わっている。

1週間くらい続けると疑問が生じる。
「これ意味あるのか?全然成長してる気にならないんだけど?」

当然、1週間程度ではそうであろう。
効果はそこまで出ないと思う。
ただ、そこから続けていけるかが大事だ。

そんな時、ふとスケジュールが目に入る。
目標達成のための『スケジュールを立てる前に入れた予定』がある。

金曜日 飲み会
土曜日 デート
日曜日 何もなし

「金曜日は飲み会か、なら金曜日はできないな。土曜日はデートだし、この日も無理だな。」
本当に目標達成をしたいなら、飲み会を断ったり、デートの後に実行すればいい。

だが、そうはしないだろう。
あまり効果を感じてないし、そもそもすでに目標を立て始めた時のやる気はない。

「タイミングが悪かった」
「スケジュールが良くなかった」

過去の自分が、未来の自分の行動を制限する。
失敗した時の言い訳を作ってくれている。

タイミングやスケジュールの問題ではなく、全て自分の問題である。
過去も未来も含めて、自分はどういう人間であるかを含めて、スケジュールを立てる必要がある。

そうしないと、『過去の自分』に『未来の自分』が潰されてしまうかもしれない。