ちょっと重い話になるかもしれない。
ただ「忘れてはいけない」思う。
朝のニュース、昼のニュース、夕方のニュース、深夜のニュース。
死の報道。
人は毎日どこかで死んでいる。
世界規模で見れば、1秒ごとに死んでいる。
自分が笑っている時、泣いてる時、寝ている時。
いつもどこかで誰かが死んでいる。
全く知らない誰か。
友達、家族、恋人、身近な存在。
人はいつか死ぬ。
職場で人が死んだ。
飛び降りだった。
理由は不明。
遺書でも無ければ知る由も無い。
真実は恐らく永遠に闇の中。
その人に会ったことも無ければ話したことも無い。
仕事上の関わりもなかった。
出勤後、寝不足な目を覚ますために、喫煙所でタバコを吸っていた。
ただ、いつにもなく会社の周りがザワザワしていた。
席に戻ると、他部署の先輩からチャットが来ていた。
「飛び降りあったらしいよ。」
唖然としたと同時に納得もした。
だから騒がしかったのか。
昼休憩も終わると、職場に変な空気感が漂っていた。
恐らく幹部は知っている。
周りの社員も知っている人は知っているし、知らない人は知らない。
チグハグな雰囲気。
何か居心地の悪さを感じ、早々に喫煙所に向かった。
喫煙所に向かう途中、その人が働いていた職場の前を通り過ぎた。
異様な光景だった。
さっき人が死んだのだ。
同じ職場で昨日まで働いてた人が死んだのだ。
にも関わらず、『いつも通り』働いていた。
狂気の沙汰であった。
何故、死に場所に「職場」を選んだのか?
最後に何かメッセージを残したかったのだろうか?
仕事が原因なら何があったのか?
もし仮にパワハラ等が原因であれば加害者がいる。
つまり、自殺ではなく他殺。
殺人犯がまだ「職場」にいる。
この想像が本当なら、私は今「殺人犯」と同じ空間で仕事をしている。
いつ、被害者になるか分からない。
その事が怖くてたまらない。
最近、自分でも分かるくらい上司に反発する事が多くなった。
昔は、言われた事を言われた通り、何も考えずに頷いていた。
今は、上司に言われた事に素直に頷くことはない。
「なぜやるのか?」
「やる意味は?目的は?」
自分が納得できるまで質問する。
上司が説明できないのであればそれまで。
困らせたい訳ではない。
『自分の命は自分で守らなければいけない』
何でも「はい。はい」と頷いていては、いつか『職場に殺される』かもしれないのだ。
最後に、亡くなられた方へご冥福をお祈りします。
私は忘れません。