「よし!今から勉強するぞ!」
「ダイエットのために、これからランニングだ!」

やる気はあるはずなのに、いざ椅子に座ったり、着替えをし始める頃には、なんかモヤモヤしてきて、集中できない。

「勉強する前にちょっと掃除してから。」
「ランニングする前に食器洗ってから。」

周りが気になって、中々取り掛かることができない。
気づけば、「もう今日はいいや。明日から、明日から頑張ろう。明日は、今日の分と二倍やる!」
そう意気込んで、スマホを弄り出し、だらだらと過ごす。

翌日も昨日のやる気は何処へやら。
「体調が悪いだの、仕事で疲れた」など適当な言い訳をし、自分を納得させ、また無堕落な日々に戻っていく。

これを定期的に繰り返す。
そして「あの時やっておけば。」と後悔するまでセットである。

こんな経験は誰しもあるであろう。


時に、こんな経験は無いだろうか?

出勤している時は、全くやる気がなかったのに、始業の合図が鳴り、渋々作業に取り掛かると、気づけば集中して仕事ができている。

他にも、授業の鐘、試合開始のホイッスル。
(試合開始前までやる気ないのに、笛が鳴ると本気出すキャラってなんか強キャラ感あるよね)

合図とともに、とりあえず作業に取りかかる。
これが重要なのではないだろうか。
集中とは、何らかの儀式を行い、バフがかかるものではない。

(ルーティンというものもあるが、これは授業の鐘やホイッスルのような、開始の合図だと思う)

とりあえずやっているうちに、指数関数的に上がっていき、気づけば「集中」できているのだ。

(手をつけた掃除が予想以上に捗り、気づけば部屋がピカピカになっているのもいい例である)

目標・夢を叶えるために努力する姿は素晴らしい。
ただ、時間には限りがある。
無駄な儀式を行なっている時間はない。
まず手を動かしてみよう。

そうでなければ、掃除をしている方が有意義である。