中身が子どものまま、身体だけが大きくなった。
そんな人が世の中には、ごまんといるだろう。
価値観、思想、行動。
平日は、大人のふりをして何事もなく過ごす。
休日は、昼まで寝て、起きてはコンビニに行き、ご飯を買う。
そんな毎日を繰り返しながら、毎年歳をとっていく。
周りは、結婚し、子どもを持つ。
平日は、家族のために働き、家に帰っては家事に子育てに奮闘。
休日は、家族とお出かけし、素敵な思い出を作っている。
この世の中は、独身には厳しい世界である。
職場では、子育てや家事があるからと仕事を押し付けられる。
長期休暇では、家族でどこどこに行った等聞かされる。
そして、「結婚するとこんなに大変なのだ」という愚痴を満足気に語られる。
独身である私は、経験していないので、何も言わず、「そうなんだ」と肯定し続けるしかない。
実に惨めである。
結婚せず、独身であることは罪なのであろうか?
「子孫を残せないかもしれない」というのは、ある意味では種としての敗北者であろう。
ただ、自分という人間が結婚して、子どもをつくり、子育てをできるのだろうか?
子どもに子育てができるのだろうか?
そもそも、誰かと生活することができるのだろうか?
一緒に住むということは、生活リズムは基本的に合わせることになる。
相手に迷惑をかけないだろうか?
一人が好きな自分には辛い話である。
ただ、何事も最初は不安なものだと思う。
子育てのプロである親でさえ、孫の世話や付き合いを見ていると四苦八苦しているように見える。
とりあえず、一歩踏み出せば、何か変わるのかな?