皆さんは、スロットを打った事があるだろうか?
私は、以前は狂ったように打っていたが、今はほどほどである。

狂ったようにとあるが、本当に狂っていた。
勤め先がターミナル駅の近くであり、駅から職場までの道に、パチンコ屋が何件も並んでいた。
昼休みには、パチンコ屋に行き煙草を吸い、台の状況を見て、仕事が終わると、パチンコ屋へ向かい、閉店近くまで打っていた。
(5、6年前までは、普通に紙タバコがホール内で吸えた。今は、加熱式なら大丈夫なところもあるが、紙タバコはせっまいスペースに押し込められている)

私がスロットにハマった時は、5号機の時代だった。
ちなみに初めて打った台は「百花繚乱サムライガールズ」(メーカーはDAXEL)だ。
DAXELといえば、「そらのおとしもの」や「ミルキーホームズ」で有名だろう。
あの馬鹿でかい液晶図柄とデフォルメキャラ達が何とも癖になる。
(ちなみに優秀な台かと言われるとそんなことはない。好きな人はごめんなさい。)

初打ちの時は訳も分からず打っており、
「千円ってこんなに一瞬でなくなるのか!?」と衝撃を受けたものだ。

当時の苦い思い出ではあるが、初めて凱旋(ミリオンゴット神々の凱旋)を打った時、スロットは「左リールから停めることが原則」であることを知らなかった。
中リールから停めてしまっていた。
(「中リールの模様が王様みたいであり、一人だけ左右の模様と違っていたから」という意味不明な理由である)
当然、「ペカーン」「ペカーン」と鳴り響き、店員に怒られてしまった。
ペナ打ちしてしまった事をここに謝罪したい。


さて、タイトルに戻るが、スロットを打ち続けるにつれて、「お金に対する考え方」が変わった。

毎日打っていると、当然ながらお金がない。
借金も考えたが、自分の良心がそれを許さなかった。
ともすれば、「借金してまで打ちたくはない」という心の弱さだったのかもしれない。
(人としては間違ってはいないと思うが、ギャンブラーとしては失格かもしれない)

一万円が数分で無くなったと思えば、数分で一万、二万と増えていく世界である。
そんな生活に慣れていると、人付き合いでも、お金にケチケチしなくなった。
かかっても数千円だし、それで渋ったりするのもなんか違うなと思い始めた。
(金銭感覚がおかしくなったとも言える)

ただ、自分にとって、これはとても有難い事だった。
学生時代は大変ケチケチしていた。
お金が勿体無いと、大して無いお金を大事にしていた。
友達の付き合いでも、お金を理由に断ったり、お金を気にして中々楽しむことができなかった。

欲しいものがあっても、我慢したり。
食べたいものがあっても、我慢したり。
行きたいところがあっても、我慢したり。
我慢。我慢。お金ちょびちょび。我慢。

正直、人生を楽しめていなかった。

現在、物価高等で世間では、節約志向が大変高くなっている。
お金を大事にするのは、当然大事なことである。

しかしながら、一度きりの人生である。
お金を理由に我慢し続け、人生を楽しめないのは、勿体ないことではないだろうか?

よし。みんな、スロットを打とう!
(この締め方はちょっと違うか?)